32.自分を苦しめる信念を手放すあなたは幸せになっていい32.自分を苦しめる考え方(信念)を手放す 心を病むまでは、自分を縛り付けている誤った考え方のせいで、 生きるのが苦しいだなんで考えたこともなかった。 どんな人にとっても、生きることは苦しいことだ、と思っていたのだ。 「完璧でなければ、自分には価値がない」 「人からほめられるようなことをしていないと、自分には価値がない」 「間違うのは恥ずかしいことだ」 「自分の価値は、他人や社会の評価によって決まる」 「人の期待にこたえないと、嫌われる」 「相手を喜ばせないと、自分を愛してくれない」 といった考え方がしっかりと心の中に根付いている。 完璧な人間なんていないのに。 人がほめるのはその人にとって都合がいいからかもしれないし、 その人の価値とは関係ないのに。 間違うから新しい知識が得られるのに。 人の価値は生きているということにあるのに。 期待にこたえないと、ありのままの私を受け入れようとしない人は 自分にとって、必要ない人かもしれないのに。 一つ一つ手にとって、本当にそうなのか考えてみると、 まったく違った見方もあることに気づく。 当たり前だと思ってきたことを疑いを持ってみてみると、 何の根拠もないことが分かる。 こうしなければ、~になる、という自分の考え方を書き出してみる。 そして、そうした考え方を一つ一つ、ほどいていく。 素の自分を取り出していく。 たまねぎをむくように、一枚一枚、皮をむいていくことで、 本来の自分が出てくる。 心を縛り付けていた鎖が外れていくと、心が自由になり、 「自分のやりたこと」が出てくる。 エネルギーが沸いてくる。 本来の自分、自分の本質は、輝きを放っている。 その輝きが放つ光が、外にあふれ出てくる。 きっと、その光は周りの人をも照らすことができる。 人のために役立つ人間になるよう努力する、のではなく、 むしろ「自分」になりさえすれば、自然に人の役に立てるのでは ないだろうか。 三歳までの子供は、「自分」そのものである。 その笑顔が、どれだけ大人の心を癒すか。 今から、体は小さくすることはできない。 でも、大人だって、内面からあふれ出る、はじけんばかりの笑顔を することはできる。 生きていることを心から喜んでいるという姿は示すことはできるのである。 |